インフルエンサーの二次利用とは?費用の考え方と契約で決める7項目
インフルエンサーの二次利用とは何か。投稿を広告・自社サイト・ECなどで使う主な使い道、許諾が必要な理由、費用の2つの形(別払い・込み)、契約で決める7項目、ステマ規制を踏まえた注意点を、インフルエンサー施策を運用する立場から整理します。

インフルエンサーに投稿してもらったら、その写真や動画を広告にも使いたい。そう考えたときに出てくるのが「二次利用」です。けれど、「どこまで使ってよいのか」「費用は別にかかるのか」「契約で何を決めればよいのか」は、依頼する前に整理しきれていないことが多いのではないでしょうか。
インフルエンサーの二次利用とは、インフルエンサーがSNSに投稿した写真や動画を、企業が広告や自社サイトなど別の場所で使うことです。投稿をお願いしただけでは、二次利用まで認められているとは限りません。使い道・期間・費用を、依頼の前に決めておくのが基本です。
26℃(株式会社ニジュウロクド)のコンテンツコマース事業部は、マイクロインフルエンサーの投稿を広告で拡大する「インフルエンサー広告運用」を提供しています。この記事では、インフルエンサーの二次利用の意味と使い道、費用の考え方、契約で決める項目を整理したうえで、二次利用を最初から前提にした設計について、運用する側の視点で解説します。
結論から先に
- インフルエンサーの二次利用とは、インフルエンサーのSNS投稿を、企業が広告・自社サイト・ECの商品ページ・店頭などで再び使うこと
- 投稿の写真や動画には著作権や肖像の問題が関わるため、PR投稿を依頼しただけで二次利用できるとは限らない。使い道を決めて許諾を得るのが基本
- 費用の形は、起用費とは別に二次利用の費用を払う形と、最初から起用費に二次利用を含める形の2つ
- 契約では使い道・期間・地域・編集の範囲・配信の方法・費用・終了後の扱いの7項目を決めておく
インフルエンサーの二次利用とは
インフルエンサーの二次利用とは、インフルエンサーが自分のSNSアカウントに投稿した写真や動画、文章を、企業が広告や自社サイト、ECの商品ページなど、元の投稿とは別の場所で使うことです。 投稿そのものが「一次利用」、それを企業側で別の目的に使うことが「二次利用」と考えると分かりやすいでしょう。
インフルエンサーの投稿は、商品を実際に使う人の目線で作られています。企業が自分で作る広告とは違う説得力があるため、その投稿を広告素材として使いたいというニーズが生まれます。
二次利用の主な使い道
二次利用といっても、使う場所によって見られ方も、確認しておきたいことも変わります。

| 使い道 | 例 | 確認しておきたいこと |
|---|---|---|
| SNS広告 | 投稿をそのまま、または編集して広告として配信 | どのアカウントから配信するか・配信期間 |
| 自社SNSアカウント | 企業アカウントでの紹介・リポスト | 投稿者の表記の仕方 |
| 自社サイト・LP | お客様の声や使用例として掲載 | 掲載期間・掲載ページ |
| ECの商品ページ | 商品画像・動画の一部として掲載 | 出品先ごとの掲載可否 |
| 店頭・販促物 | POP・カタログ・パネルなど | 印刷物の配布期間・地域 |
なかでも効果が見えやすいのがSNS広告での二次利用です。投稿の反応を見たうえで、成果の良い投稿に広告費を集中させることができます。
二次利用に許諾が必要な理由
インフルエンサーの投稿は、写真や動画を撮り、構成を考えたインフルエンサー本人の制作物です。一般に、投稿の写真や動画には著作権が関わり、本人が映っていれば肖像の扱いも関わります。そのため、投稿をお願いして報酬を払ったことだけで、企業が自由に別の場所で使えるとは限りません。
自社サイトに使用例として載せる、企業アカウントで紹介するといった、広告に比べて控えめに見える使い方も、二次利用として扱われることが多くあります。どこまでが依頼の範囲に含まれるかは、契約書でどう決めたかによります。迷ったら使う前に確認し、必要に応じて専門家に相談してください。
二次利用の費用の考え方
二次利用の費用には、大きく2つの形があります。
| 項目 | 別払いの形 | 込みの形 |
|---|---|---|
| 費用 | 起用費とは別に、二次利用の費用を払う | 起用費の中に二次利用を含める |
| 決めるタイミング | 投稿後に、使いたい投稿だけ交渉することが多い | 依頼の時点で、全員と同じ条件で決める |
| 向いている施策 | 投稿そのものが主目的で、広告は付け足し | 最初から広告で拡大することが目的 |
| 注意点 | 反応の良い投稿ほど、後から条件をまとめにくい | 依頼の前に使い道と期間を決めきる必要がある |
別払いの形は、二次利用しない投稿に費用がかからない一方で、使いたい投稿が見つかってから条件を詰めることになります。込みの形は、依頼の時点で使い道を決めておく手間がかかる代わりに、どの投稿の反応が良くても、すぐ広告に回せるのが利点です。
26℃の「インフルエンサー広告運用」は込みの形で、料金は「1名3.5万円(10名から・広告二次利用込み)」(税別)です。投稿を主に設計する「インフルエンサー販促PR」は「起用する人ごとにお見積り」(税別)で、投稿を広告素材に使う場合は別途合意としています。広告配信の媒体費は別途かかります。詳しくは料金一覧をご覧ください。
二次利用の契約で決める7項目
二次利用のトラブルの多くは、「どこまで使ってよいか」の認識が、企業とインフルエンサーで食い違うことから起こります。依頼の前に、次の7項目を決めて契約書に書いておくのが基本です。

- 使い道 — SNS広告・自社サイト・ECの商品ページ・店頭など、どこで使うか
- 期間 — いつからいつまで使うか
- 地域 — 国内のみか、海外向けの配信や販売にも使うか
- 編集の範囲 — 切り抜き、尺の変更、テロップや音楽の追加をどこまでしてよいか
- 配信の方法 — 広告をどのアカウントから配信するか。投稿者の名前を出すか
- 費用 — 起用費に含めるか、別に払うか
- 終了後の扱い — 期間が終わったあと、広告や掲載をいつまでに取り下げるか
特に編集の範囲は見落とされがちです。広告では尺を短くしたり、冒頭を差し替えたりすることがよくあります。インフルエンサー本人のイメージと違う見え方にならないよう、どこまで手を入れてよいかを先に決めておくと、後からもめずに済みます。
二次利用を前提に設計する広告運用
26℃の「インフルエンサー広告運用」は、質の高いマイクロインフルエンサーの同時多発投稿を広告二次利用込みで設計し、成果の良い素材を広告で拡大するサービスです。台本・構成の段階からAIで品質を整えます。
二次利用を最初から込みにしているのは、「どの投稿の反応が良いかは、出してみるまで分からない」からです。複数のインフルエンサーに同時に投稿してもらい、反応の良かった投稿をそのまま広告で伸ばす。この流れを止めないために、依頼の時点で全員と二次利用の条件をそろえておきます。この設計で、マイクロインフルエンサーの広告成果として ROAS 800%(広告費に対する売上の割合)の実績があります。個別の事例であり、同じ成果を保証するものではありません。
一方、「インフルエンサー販促PR」は、「誰を起用するか」と「その人がどう伝えるか」をセットで設計し、商品と本人の特性から人を選び、訴求・台本・絵コンテをつくって投稿までを行うサービスです。投稿そのものが主役のため、広告素材に使う場合は別途合意としています。

| 項目 | インフルエンサー広告運用 | インフルエンサー販促PR |
|---|---|---|
| 主な目的 | 成果の良い投稿を広告で拡大する | 起用する人と伝え方を設計し、投稿で届ける |
| 起用する人 | 質の高いマイクロインフルエンサー | 商品と本人の特性から選ぶ |
| 二次利用 | 広告二次利用込み | 広告素材に使う場合は別途合意 |
| 料金(税別) | 1名3.5万円(10名から・広告二次利用込み) | 起用する人ごとにお見積り |
二次利用で気をつけること
- 広告であることを明示する — 二次利用する以前に、元の投稿が広告であることを示す必要があります。26℃では、インフルエンサーの投稿はギフティング・PRを含めすべて広告であることを明示し、ECのレビューを謝礼付きで依頼することもしていません
- 決めた範囲の外で使わない — 使い道や期間を広げたくなったら、使う前にインフルエンサー側と改めて合意します
- 期間が終わったら取り下げる — 広告の配信停止や掲載の差し替えまでを、運用の予定に入れておきます
- 本人のイメージを損なう編集をしない — 切り抜き方や組み合わせ方によっては、本人の意図と違う伝わり方になります
よくある質問
Q. インフルエンサーの二次利用とは何ですか?
A. インフルエンサーがSNSに投稿した写真や動画を、企業が広告・自社サイト・ECの商品ページ・店頭など、元の投稿とは別の場所で使うことです。
Q. インフルエンサーの投稿は、許可なく広告に使えますか?
A. 使えるとは限りません。投稿の写真や動画には著作権や肖像の扱いが関わるため、どこまで使えるかは契約で決めた範囲によります。使う前に、使い道と期間を決めて許諾を得るのが基本です。
Q. 二次利用には追加の費用がかかりますか?
A. 起用費とは別に二次利用の費用を払う形と、起用費に二次利用を含める形があります。どちらになるかは、依頼先のサービスと契約の内容によります。
Q. 自社サイトに投稿を載せるのも二次利用ですか?
A. 自社サイトやLPに使用例として載せる場合も、二次利用として扱われることが多くあります。広告に使う場合と同じく、事前に掲載の可否と期間を確認しておきます。
Q. 二次利用の契約では何を決めればいいですか?
A. 使い道・期間・地域・編集の範囲・配信の方法・費用・終了後の扱いの7項目を、依頼の前に決めて契約書に書いておくのが基本です。
Q. 26℃のサービスは二次利用込みですか?
A. 「インフルエンサー広告運用」は広告二次利用込みで設計しています。「インフルエンサー販促PR」は、投稿を広告素材に使う場合は別途合意としています。
まとめ
インフルエンサーの二次利用とは、インフルエンサーのSNS投稿を、企業が広告・自社サイト・ECの商品ページなど別の場所で使うことです。PR投稿を依頼しただけで使えるとは限らないため、使い道・期間・地域・編集の範囲・配信の方法・費用・終了後の扱いを、依頼の前に決めて契約書に書いておくのが基本です。
費用の形は、別払いと込みの2つ。投稿の反応を見て広告で伸ばすことが目的なら、最初から二次利用込みで設計するほうが、反応の良い投稿をすぐに広告へ回せます。
26℃のコンテンツコマース事業部は、広告二次利用込みでマイクロインフルエンサーの投稿を広告で拡大する「インフルエンサー広告運用」と、起用する人と伝え方をセットで設計する「インフルエンサー販促PR」を提供しています。サービスの詳細はコンテンツコマース事業部のページをご覧ください。
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執筆:26℃ 編集部
AIプロダクション事業部とコンテンツコマース事業部を運営する株式会社ニジュウロクド(26℃)の編集チームです。現場で実際に用いている基準をもとに、インフルエンサー施策とAIクリエイティブの実務情報を発信しています。
