インフォマーシャルとは?CMとの違いと構成、AI活用の線引き
インフォマーシャルとは何か。インフォメーションとコマーシャルを合わせた言葉の意味、テレビCMとの違い、基本の構成(悩み→解決策→実演→利用者の声→申し込み)を整理し、AIで作るのに向く部分と、実写で撮るべき部分の線引きを、制作会社の視点で解説します。

通販の商品を広めたいとき、選択肢に挙がるのがインフォマーシャルです。けれど、「普通のテレビCMと何が違うのか」「どう構成すれば反応が取れるのか」は、意外と整理されていないのではないでしょうか。
インフォマーシャルとは、商品やサービスの情報を詳しく伝え、見た人にその場で問い合わせや申し込みをしてもらうことを目的にした、長めのCMです。印象を残すことが主な役割の通常のテレビCMとは、目的も構成も違います。
26℃(株式会社ニジュウロクド)は、フルAIで制作したCMを地上波で放映した実績があります。この記事では、インフォマーシャルの意味とテレビCMとの違い、基本の構成を整理したうえで、AIで作るのに向く部分と、実写で撮るべき部分の線引きを、作る側の視点で解説します。
結論から先に
- インフォマーシャルとは、インフォメーション(情報)とコマーシャルを合わせた言葉で、情報を詳しく伝え、その場の問い合わせや申し込みにつなげる長めのCM
- 通常のテレビCMとの違いは、目的・尺・情報量・構成・効果の測り方。印象を残すか、その場で動いてもらうか
- 基本の構成は悩みの提示 → 解決策の紹介 → 実演・説明 → 利用者の声 → 申し込みの案内
- AIに向くのは悩みの再現シーン・使う場面の情景・パターンの差し替え。商品の実演と利用者の声は実写で撮るのが原則
インフォマーシャルとは
インフォマーシャルとは、「インフォメーション(information)」と「コマーシャル(commercial)」を組み合わせた言葉で、商品やサービスの情報を詳しく伝え、見た人にその場で問い合わせや申し込みをしてもらうことを目的にしたCMのことです。 通販の商品で多く使われ、電話番号やWebサイトへの誘導で締めくくられるのが一般的です。
通常のテレビCMよりも長い尺で、商品の特長や使い方、利用者の声などをまとめて伝えます。番組のような構成をとるものもあり、通販番組と近い形式と考えると分かりやすいでしょう。
テレビCMとの違い
通常のテレビCMとインフォマーシャルは、同じ放送枠で流れる広告でも、狙いが違います。
| 項目 | 通常のテレビCM | インフォマーシャル |
|---|---|---|
| 目的 | 商品やブランドを覚えてもらう | その場で問い合わせ・申し込みをしてもらう |
| 尺 | 15秒・30秒が中心 | より長い尺 |
| 情報 | 印象に残る1つのことに絞る | 特長・使い方・声などを詳しく伝える |
| 構成 | イメージや世界観が中心 | 悩み→解決→実演→声→申し込み |
| 効果 | 認知や印象の変化で測る | 問い合わせ・注文の数で測る |
通常のテレビCMが「あとで思い出してもらう」ための広告だとすれば、インフォマーシャルは「いま動いてもらう」ための広告です。そのため、効果を問い合わせや注文の数で確かめやすいのも特徴です。テレビCMの作り方の全体はCM制作の流れ|企画から放映までの10ステップと期間の決まり方で解説しています。
インフォマーシャルの基本構成
インフォマーシャルには、反応を取るための定番の流れがあります。

1. 悩みの提示
見る人が「自分のことだ」と感じる悩みや不便を、場面で見せます。ここで引き込めるかどうかが、最後まで見てもらえるかを左右します。
2. 解決策の紹介
その悩みを解決するものとして、商品やサービスを登場させます。
3. 実演・説明
商品を実際に使って見せ、仕組みや使い方を説明します。インフォマーシャルで最も説得力が求められるパートです。
4. 利用者の声
実際に使った人の感想を紹介します。見る人にとって、自分が使ったときの姿を想像する手がかりになります。
5. 申し込みの案内
問い合わせ先や申し込み方法、特典などを、分かりやすく繰り返し伝えます。
AIで作るのに向く部分・実写で撮るべき部分
インフォマーシャルをAIで作る場合、全部をAIにするか、全部を撮影するかの二択ではありません。構成のパートごとに、向き・不向きがはっきり分かれます。

AIに向く部分
- 悩みの再現シーン — 散らかった部屋、寝苦しい夜、肩が凝るデスクワーク。悩みの場面は、登場人物も舞台も設計して描けます
- 使う場面の情景 — 商品が使われる暮らしの場面や、季節の情景。季節を待たずに、その季節の映像を作れます
- パターンの差し替え — 冒頭の悩みや季節の場面を変えた複数のパターン。設計した人物と世界観が残っているので、反応を見ながら差し替えやすくなります
登場人物はAIアバターとし、26℃では実在の人物・ブランド・キャラクターを模倣しない運用としています。制作工程はキャラ設計 → 世界観 → 合成 → 最終カットの順に進み、制作画面のまま全工程を開示しています。
実写で撮るべき部分
- 商品の実演 — 実物の動きや質感、使ったときの変化は、実物を撮るのが確実です。実物と違う見え方は、見る人の誤解を招きかねません
- 利用者の声 — 体験談は、実在の利用者のものであることに価値があります。AIアバターに「使ってみた感想」を語らせる演出は、実在の利用者の声と受け取られるおそれがあり、避けるべきです
組み合わせて1本にする
悩みや情景はAIで描き、実演と利用者の声は実写で撮って、合成で1本にまとめる組み方ができます。撮影を実演と声の収録に絞れるため、大がかりなロケやセットを組まずに済みます。AIアバターを広告に使うときの注意点はAIアバターを広告に使う5つのリスクで詳しく整理しています。
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インフォマーシャルを作るときの注意点
- 表現の基準を守る — 効果や効能をうたう表現には、商品の分野ごとに表示のルールがあり、テレビで流す場合は放送局の考査も受けます。「必ず」「誰でも」といった言い切りや、実物以上に見せる演出は避けます
- 長くても、冒頭で引き込む — 尺が長いぶん、最初の数秒で離脱されれば、肝心の実演や申し込みの案内まで届きません。冒頭は悩みの場面から始めるのが定石です
- 反応を見て作り替える — 問い合わせや注文の数で効果を測れるのがインフォマーシャルの強みです。冒頭の悩みや季節の場面を変えたパターンを用意し、反応を見ながら作り替えていきます
仕上がりは、日本国内のスタッフによる最終チェックで確認します。地上波で放映したAI CMの事例はこちらの制作実績でご覧いただけます。
よくある質問
Q. インフォマーシャルとは何ですか?
A. 「インフォメーション」と「コマーシャル」を組み合わせた言葉で、商品やサービスの情報を詳しく伝え、見た人にその場で問い合わせや申し込みをしてもらうことを目的にした、長めのCMです。
Q. インフォマーシャルとCMの違いは何ですか?
A. 通常のテレビCMは商品やブランドを覚えてもらうことが主な目的で、15秒・30秒が中心です。インフォマーシャルはその場の問い合わせや申し込みが目的で、尺が長く、悩み・解決策・実演・利用者の声・申し込みの案内という構成で詳しく伝えます。
Q. インフォマーシャルのメリットは何ですか?
A. 商品の特長や使い方を詳しく伝えられること、そして問い合わせや注文の数で効果を確かめやすいことです。反応を見ながら内容を作り替えていけます。
Q. インフォマーシャルはAIで作れますか?
A. 悩みの再現シーンや使う場面の情景、パターンの差し替えはAIに向いています。一方、商品の実演と利用者の声は実写で撮るのが原則です。AIと実写を組み合わせて1本にする作り方が現実的です。
Q. AIアバターに商品の感想を話させてもいいですか?
A. 避けるべきです。実在の利用者の声と受け取られるおそれがあります。利用者の声は、実在の利用者のものを使います。
まとめ
インフォマーシャルとは、情報を詳しく伝え、見た人にその場で問い合わせや申し込みをしてもらうための長めのCMです。通常のテレビCMとは目的・尺・情報量・構成・効果の測り方が違い、悩みの提示 → 解決策の紹介 → 実演・説明 → 利用者の声 → 申し込みの案内という構成が基本になります。
AIで作るなら、悩みの再現シーン・使う場面の情景・パターンの差し替えはAIで描き、商品の実演と利用者の声は実写で撮って組み合わせる——この線引きが、説得力と作りやすさを両立させます。
26℃は、フルAIで制作したCMを地上波で放映した実績をもとに、AI映像制作サービス「DIRECT FILM」を提供しています。工程の全開示、日本国内での最終品質チェック、権利の完全買い切りまで含めて設計しています。実際の制作物は制作実績でご覧いただけます。
AI映像制作の進め方、品質管理の考え方、権利の扱いをまとめた資料をご用意しています。社内での検討・稟議にそのままお使いいただけます。
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執筆:26℃ 編集部
AI映像制作サービス「DIRECT FILM」を運営する株式会社ニジュウロクド(26℃)の編集チームです。制作現場で実際に用いている基準をもとに、AIクリエイティブの実務情報を発信しています。
