展示会動画とは?ブースで足を止める作り方と会期に間に合わせる方法
展示会動画とは何か。音が聞こえにくい・数秒しか見られない・遠くから・途中から見られるという展示会ならではの環境を整理し、ブースで足を止める作り方の5つのポイント、動かせない会期から逆算する進め方、会期後にWebや営業で使い回す考え方を、制作会社の視点で解説します。

展示会への出展が決まり、「ブースで流す動画を用意してほしい」と頼まれた——そんな担当者も多いのではないでしょうか。せっかく作っても、来場者が素通りしてしまっては意味がありません。そして展示会は、会期が動かせない仕事でもあります。
展示会動画は、じっくり見てもらうための映像ではありません。通りがかった人に気づいてもらい、足を止めてもらうための映像です。そのためには、音が聞こえにくく、数秒しか見てもらえないという展示会ならではの環境を前提に作る必要があります。
26℃(株式会社ニジュウロクド)は、フルAIで制作したCMを地上波で放映した実績があります。この記事では、展示会動画とは何かを整理したうえで、ブースで足を止める作り方と、会期に間に合わせる進め方、会期後に使い回す考え方を、作る側の視点で解説します。
結論から先に
- 展示会動画とは、展示会のブースで流し、来場者の足を止めて、会話や商談のきっかけをつくる映像
- 展示会という環境には、音が聞こえにくい・数秒しか見られない・遠くから見られる・途中から見られるの4つの特徴がある
- 作り方の要は、一目で分かる・音なしで伝わる・遠くから読める・どこから見ても分かる・会場の画面に合うの5つ
- 会期は動かせないので、日程から逆算して組む。撮影と日程調整がないAI制作なら最短2週間。会期後もWebや営業で使える形で作っておく
展示会動画とは
展示会動画とは、展示会のブースに設置したモニターやスクリーンで流し、来場者の目を引いて足を止め、会話や商談のきっかけをつくるための映像のことです。 製品やサービスの紹介、デモの代わり、ブースの雰囲気づくりなど、役割はさまざまです。
使われ方で分けると、おおむね次の3つがあります。
- 集客用(ループ) — ブースの外に向けて繰り返し流し、通りがかった人に気づいてもらう
- 説明用 — 足を止めた人に、製品の仕組みや使い方をスタッフと一緒に説明する
- プレゼン・セミナー用 — ブース内のステージや商談スペースで、まとまった内容を伝える
この記事では、最も作り方に工夫が要る集客用のループ動画を中心に解説します。
展示会という環境の4つの特徴
展示会動画が、テレビCMやWeb動画と違うのは、見られる環境です。

1. 音が聞こえにくい
会場は人の声や周囲のブースの音で騒がしく、音量にも主催者の規定があることが一般的です。ナレーションや音楽が届く前提では作れません。
2. 数秒しか見られない
来場者の多くは、通路を歩きながらブースを眺めています。画面に目を向けるのは、通り過ぎる数秒だけです。
3. 遠くから見られる
画面を見るのは、目の前の人だけではありません。通路の向こうや斜めの位置から目に入ることも多くあります。
4. 途中から見られる
ループで流れ続ける映像は、来場者がどこから見始めるか選べません。冒頭から順に見てもらえるとは限らないのです。
ブースで足を止める動画の作り方 5つのポイント
4つの特徴を裏返すと、作り方のポイントが見えてきます。
1. 一目で「何の会社か」が分かる
数秒で伝わるのは、多くても1つのことです。誰の、どんな困りごとを解決する会社なのかを、一つの場面や一言で示します。見えないサービスを映像にする考え方はBtoB企業のCMとは?出す理由と、見えないサービスを映像にする方法で整理しています。
2. 音なしで伝わる
ナレーションに頼らず、映像とテロップだけで意味が通じる構成にします。音はあくまで、聞こえた人への補足と考えます。
3. 遠くから読める
テロップは大きく、短く。1画面に載せる言葉を減らし、通路の向こうからでも読める文字の大きさと色にします。
4. どこから見ても分かる
ループの途中から見た人にも伝わるよう、社名や伝えたい一言を、1周の中で何度か見せます。長い1本より、短い構成を繰り返すほうが、途中から見た人を取りこぼしません。
5. 会場の画面に合わせる
大型モニター、縦型のサイネージ、横に長いLEDビジョンなど、会場の画面は縦横の比率も大きさもさまざまです。画面の仕様は、制作に入る前に主催者や施工会社に確認しておきます。縦横の違う画面に合わせて出し分ける考え方はWebCMとは?テレビCMとの違いと、出し分けを前提にした作り方でも扱っています。
会期に間に合わせるには、日程から逆算する
展示会動画の最大の制約は、会期が動かせないことです。出展が決まった時点で、会期から逆算して日程を組みます。
- 会場の画面の仕様(サイズ・縦横・データ形式)を確認する
- 何を伝えるかを決め、社内の承認を取る
- 制作と確認を経て、会期前に会場の機材で表示を確かめる
詰まりやすいのは、伝える内容が決まらないことと、社内の承認に時間がかかることです。新製品の発表に合わせた出展では、製品の仕様や見せ方が会期の直前まで固まらないこともあります。日程の組み方はCM制作の流れ|企画から放映までの10ステップと期間の決まり方でも解説しています。
撮影がある場合は、出演者やスタッフ、撮影場所の日程がそろわなければ制作が始められません。撮影と日程調整が発生しないAI制作であれば、26℃では最短2週間での納品が可能です(実際の期間は、伝える内容の確定と確認の回数で変わります)。
AIで展示会動画を作ると、何が変わるか
目に見えない製品やサービスも、情景で描ける
システムや部品、素材など、展示会に出す製品はそのまま映しても伝わりにくいものが少なくありません。AIで作る場合は、出演者も舞台も撮影ではなく設計と生成で用意するため、製品が使われる現場や、仕組みを置き換えた比喩の世界を描けます。26℃の制作工程はキャラ設計 → 世界観 → 合成 → 最終カットの順に進み、制作画面のまま全工程を開示しています。
実物は実写で撮り、組み合わせる
一方、製品そのものの質感を正確に見せたい場合は、実写のほうが確実なことがあります。使われる情景はAIで描き、製品は実写で撮って、合成で1本にまとめる組み方もできます。考え方はシズル感とは?意味と、動画・CMでシズル感を伝える5つの方法でも紹介しています。
会期後も使える形で作っておく
展示会のために作った映像は、会期が終わったら役目も終わり、ではもったいない投資です。Webサイト、SNS広告、営業や商談の場でも使えるよう、最初から使い回しを見込んで作っておくのがおすすめです。

26℃では権利を完全買い切りとし、著作権・肖像権とも譲渡しています。演者はAIアバターとし、実在の人物・ブランド・キャラクターを模倣しない運用のため、出演者の契約期間を気にせず、会期後も使い続けられます。仕上がりは、日本国内のスタッフによる最終チェックで確認します。地上波で放映したAI CMの事例はこちらの制作実績でご覧いただけます。
▶ 26℃のAI映像制作サービス「DIRECT FILM」について詳しく見る
よくある質問
Q. 展示会で動画を流すと、どんな効果がありますか?
A. 通りがかった人の目を引いて足を止めるきっかけになり、スタッフが声をかけやすくなります。製品の仕組みや使い方を説明する補助にもなります。ただし、展示会という環境に合わせて作らないと素通りされてしまいます。
Q. 展示会用の動画を作るには、何から始めればいいですか?
A. 会場の画面の仕様(サイズ・縦横・データ形式)と、会期から逆算した日程の確認から始めます。そのうえで、ブースで伝えたいことを1つに絞り、音なしでも伝わる構成を考えます。
Q. 展示会動画の長さはどれくらいがいいですか?
A. 決まりはありませんが、集客用のループ動画は、通りがかりの数秒で伝わる構成を短く繰り返すのが基本です。説明用やプレゼン用は、別に用意すると使い分けやすくなります。
Q. 展示会で音を出してもいいですか?
A. 音量や音の出し方には、主催者の規定があることが一般的です。出展前に規定を確認し、音がなくても伝わる構成にしておくと安心です。
Q. AIで作った動画を、展示会のあとも使えますか?
A. 使えます。26℃では権利を完全買い切りとし、著作権・肖像権とも譲渡しているため、Webサイトや営業の場でも使い続けられます。
まとめ
展示会動画とは、ブースで流し、来場者の足を止めて、会話や商談のきっかけをつくる映像です。展示会には音が聞こえにくい・数秒しか見られない・遠くから見られる・途中から見られるという特徴があり、一目で分かる・音なしで伝わる・遠くから読める・どこから見ても分かる・会場の画面に合うの5つが作り方の要になります。
会期は動かせないので、日程から逆算して組むこと。そして、会期後もWebや営業で使える形で作っておくことが、展示会動画を「その場限り」にしないコツです。
26℃は、フルAIで制作したCMを地上波で放映した実績をもとに、AI映像制作サービス「DIRECT FILM」を提供しています。工程の全開示、日本国内での最終品質チェック、権利の完全買い切りまで含めて設計しています。実際の制作物は制作実績でご覧いただけます。
AI映像制作の進め方、品質管理の考え方、権利の扱いをまとめた資料をご用意しています。社内での検討・稟議にそのままお使いいただけます。
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執筆:26℃ 編集部
AI映像制作サービス「DIRECT FILM」を運営する株式会社ニジュウロクド(26℃)の編集チームです。制作現場で実際に用いている基準をもとに、AIクリエイティブの実務情報を発信しています。
